2018.09.28ブログ
留袖のパンチ力
先日、時折着付けをご依頼いただくマダムから、黒留袖の着付けのご依頼を受けました。
黒留袖というと、既婚女性の着物の最上格!
未婚女性の着物で一番格上とされるのは振袖ですが、黒留袖は既婚女性の№1。(第一礼装って言います)
結婚式で新郎新婦のお母様やご親族の女性が着る着物です。仲人さんも着ますね。
最近は新郎新婦のお母様もドレスで列席される方もいらっしゃるようですが、やっぱり黒留袖の品格にはかなわないというか、断然かっこいいと思うんですよね。
ぜひご自分のお子様が結婚されるときには、レンタルでもいいので黒留袖着てみてください。
パンチ力が全然違います。
親の風格、断然出ます!
それにお母様が黒留袖着てくださっていると、ご親族やご招待のお客様も着物が着やすいですよね。
お母様が黒留袖じゃないと、なんとなく親族も黒留袖は着れないです。
いや、着れないっていうと語弊がありますが、着て行ってお母様と間違えられても困りますから、つい遠慮します。
黒地の着物に裾模様。上半身には柄は入らず、家紋が胸に二つ、袖に二つ、背中に一つで計五つ入ります。
昔は白い着物を黒の着物の下に着ていましたが、それも大変なので、今では比翼仕立てといい、白い着物を着ている風に見えるように仕立てられたものになっています。
ちなみにこちらのマダムの黒留袖は風神雷神柄!
珍しい~。
黒留袖というと、割と古典的な柄が多く、おめでたいとされる松竹梅や貝桶、扇や御所車などが多いように思うのですが、風神雷神とは、エッジがきいています。
「珍しいですね」
というと、
「二枚目なのよ~」
と。
黒留袖の二着目って!
いいなあ~~。
なるほど、二枚目なので、趣味性の高い風神雷神なんですね。
黒留袖の時は、半襟や長襦袢、帯締や帯揚げといった小物は白で統一します。帯締めや帯揚げは白地に金糸が入っていることも。
そして帯は白地や金地や銀地の袋帯!金糸・銀糸を使った豪華なもの、格調高い柄のものを二重太鼓という形に締めます。
帯の中でもかなり豪華な感じのものになりますが、そうでないと黒留袖の着物に負けてしまうんですよね。
そして左胸に末広と呼ばれる扇子をさします。
ところでこの黒留袖、かなり伝統のあるものかと思いきや、明治時代にできたもの。
裾の方だけに模様がある着物は、江戸時代から流行っていたのですが、それをそのまま引き継ぎ、そして明治時代に西洋文明が入ってきたことでブラックフォーマルの概念が加わって生まれたものなのです。
このすぐ取り入れちゃう感覚すごい!
今の着物業界っていろいろな決まり事を変えづらいので、こういう「かっこいいから取り入れちゃった」的な感性がいいですよね。
最近は着物ポリスとかいう、着付けやコーディネートの変な人に路上で注意するおばちゃんがいるようですが、やめて~。せっかく着て歩いて満足してるんだから。
困っていたらお助けしたいですが、いちいち人様のファッションに口出ししたくないです。
もっとゆる~くゆる~く着物を楽しむ人が増えてもいいと思います。
もひとつ留袖のこと。
留袖には黒留袖の他に色留袖というのもあります。黒じゃなくて、他の地色ってことです。
裾模様で比翼仕立てになっているのは同じです。小物が白なのも一緒です。
紋が五つ入っているものは格式が高いとされているので黒留袖と同じ扱いになります。
紋が一つだけ(背中の紋だけ)なら訪問着と同じくらい、三つの場合(背中に一つと袖に二つ)は訪問着より格上で黒留袖より格下になります。
まだ若いけど、もう結婚したから振袖はちょっと無理、でも黒留袖は気がひける・・・というかたには色留袖はおすすめですよ。
これだけ黒留袖ラブな文章書いている私ですが、実はまだ着たことはありません~。
自分の結婚が遅かったこともあり、なかなか親族の結婚式に出席する機会がないので作ってさえいない・・・。
でもいつか絶対着たい着物の一つです♥
黒留袖というと、既婚女性の着物の最上格!
未婚女性の着物で一番格上とされるのは振袖ですが、黒留袖は既婚女性の№1。(第一礼装って言います)
結婚式で新郎新婦のお母様やご親族の女性が着る着物です。仲人さんも着ますね。
最近は新郎新婦のお母様もドレスで列席される方もいらっしゃるようですが、やっぱり黒留袖の品格にはかなわないというか、断然かっこいいと思うんですよね。
ぜひご自分のお子様が結婚されるときには、レンタルでもいいので黒留袖着てみてください。
パンチ力が全然違います。
親の風格、断然出ます!
それにお母様が黒留袖着てくださっていると、ご親族やご招待のお客様も着物が着やすいですよね。
お母様が黒留袖じゃないと、なんとなく親族も黒留袖は着れないです。
いや、着れないっていうと語弊がありますが、着て行ってお母様と間違えられても困りますから、つい遠慮します。
黒地の着物に裾模様。上半身には柄は入らず、家紋が胸に二つ、袖に二つ、背中に一つで計五つ入ります。
昔は白い着物を黒の着物の下に着ていましたが、それも大変なので、今では比翼仕立てといい、白い着物を着ている風に見えるように仕立てられたものになっています。
ちなみにこちらのマダムの黒留袖は風神雷神柄!
珍しい~。
黒留袖というと、割と古典的な柄が多く、おめでたいとされる松竹梅や貝桶、扇や御所車などが多いように思うのですが、風神雷神とは、エッジがきいています。
「珍しいですね」
というと、
「二枚目なのよ~」
と。
黒留袖の二着目って!
いいなあ~~。
なるほど、二枚目なので、趣味性の高い風神雷神なんですね。
黒留袖の時は、半襟や長襦袢、帯締や帯揚げといった小物は白で統一します。帯締めや帯揚げは白地に金糸が入っていることも。
そして帯は白地や金地や銀地の袋帯!金糸・銀糸を使った豪華なもの、格調高い柄のものを二重太鼓という形に締めます。
帯の中でもかなり豪華な感じのものになりますが、そうでないと黒留袖の着物に負けてしまうんですよね。
そして左胸に末広と呼ばれる扇子をさします。
ところでこの黒留袖、かなり伝統のあるものかと思いきや、明治時代にできたもの。
裾の方だけに模様がある着物は、江戸時代から流行っていたのですが、それをそのまま引き継ぎ、そして明治時代に西洋文明が入ってきたことでブラックフォーマルの概念が加わって生まれたものなのです。
このすぐ取り入れちゃう感覚すごい!
今の着物業界っていろいろな決まり事を変えづらいので、こういう「かっこいいから取り入れちゃった」的な感性がいいですよね。
最近は着物ポリスとかいう、着付けやコーディネートの変な人に路上で注意するおばちゃんがいるようですが、やめて~。せっかく着て歩いて満足してるんだから。
困っていたらお助けしたいですが、いちいち人様のファッションに口出ししたくないです。
もっとゆる~くゆる~く着物を楽しむ人が増えてもいいと思います。
もひとつ留袖のこと。
留袖には黒留袖の他に色留袖というのもあります。黒じゃなくて、他の地色ってことです。
裾模様で比翼仕立てになっているのは同じです。小物が白なのも一緒です。
紋が五つ入っているものは格式が高いとされているので黒留袖と同じ扱いになります。
紋が一つだけ(背中の紋だけ)なら訪問着と同じくらい、三つの場合(背中に一つと袖に二つ)は訪問着より格上で黒留袖より格下になります。
まだ若いけど、もう結婚したから振袖はちょっと無理、でも黒留袖は気がひける・・・というかたには色留袖はおすすめですよ。
これだけ黒留袖ラブな文章書いている私ですが、実はまだ着たことはありません~。
自分の結婚が遅かったこともあり、なかなか親族の結婚式に出席する機会がないので作ってさえいない・・・。
でもいつか絶対着たい着物の一つです♥