2018.10.23ブログ
色無地最強説ってほんと?
こんにちは。
京都の出張着付け、菊花房の小松です。
よく、「色無地があれば困らないから、とりあえず最初は色無地買っとけ」みたいなことを言われたと、いろいろな方から聞きます。
もちろん、今は結婚するときに着物をいくつも買っていくとかあまりないですから、主に年配の方から聞くことが多いのですが、実際それってほんとなのかな~と疑問に思うこともあります。
個人的には色無地より柄の入ったものの方がせっかく着物着るんだし、柄on柄して楽しみたい!と思うんですが、どうなんでしょう。
その使い勝手や使えるシーンなども考えて、検証してみたいと思います。
色無地と家紋について書く前に、色無地って何よ?という方に。
色無地というのは着物の種類ですが、柄の入っていない、一色染の着物のことをいいます。(白、黒は除く)
地紋と呼ばれる、染めたものではなく、別の色の糸を使ったものでもない、織によって浮き出した模様が全体に入っているものも多いです。
(↑は母から譲られた地紋入りの色無地です。緑の色無地で、遠州椿の地紋が入っています。白っぽい糸で柄が織られているのかとお思いかもしれませんが、全部同じ緑色の糸で織られています。
織り方によって模様が浮き出るようになっています。)
色無地は家紋がいくつ入っているかによって、その使えるシーンが違ってきます。
家紋の入る位置は一つなら背中、三つなら背中と袖の後ろ側に二つ、五つなら背中と袖二つと胸に二つです。
家紋の入らない色無地もあります。
紋が入っていなければ、お出かけ着。お茶のお稽古、お食事、観劇など、気のはらないお出かけに着ていけます。
紋が一つの場合は・・・
格が上がります。
お茶会や、お友達の結婚式にも着ていけます。
お子さんの入学式や卒業式にも着ていけます。お宮参りや七五三の付き添いなど、家族内の行事だけどフォーマルにした方がいいものにも大丈夫。
紋が三つの場合は・・・
さらに格があがり、親戚の結婚式や初釜などの大事な茶会に着ていけます。
ただ、格が上がった分、気軽には着にくいかもしれません。
紋が五つの場合は・・・
色留袖と同じように、正式な場に着ていけます。
たとえばご自分の主催される式典や、親族の結婚式。
色が紫系や灰色系などでしたら法要などで準喪服として着ることができます。
正直、三つ紋や五つ紋の使う場面て少ないかな~と思います。
親族の結婚式なら留袖や色留袖着るだろうし、訪問着でも最近はOKよって風潮あります。
(もちろん、地域やそのお家柄によりますよ~)
法要で喪服って方も、最近は洋装が多いからあまり見ないですよね。特殊な職業のおうちの方とかならあるでしょうが。
紋を入れるなら、やっぱり一つ紋がおすすめかと思います。
特に、普段はあまり着ないけど、子供の行事に一つ色無地持っておこうかなとお考えの方は、一つ紋!
無紋でも最近はまわりのお母様方も着物に詳しくない人が多いでしょうから、あんまり問題はないかもしれませんが、つっこまれることもあるかと思うので、一つ紋押しです。
色無地は一色使いなので、どの色を選ぶかも大事です。
慶事に使う予定なら、明るめのお色を選んでおいた方がいいですね。
結婚式にも着て行こうと思うなら、特に。
訪問着などの柄のある着物と比べると、どうしても色無地はおとなしい印象になってしまします。
華やかに装う方がいいとされる結婚式に着ていくつもりなら、華やかな明るい色を選んでください。
もちろん、ご自身に似合う色を!
黒に近いような暗めの色や、紫、灰色の色の場合は、気を付けないと弔事のような印象を持たれてしまいます。
どうしても紫や灰色がいいわ~という場合は、淡い色でつくって、帯を華やかにするといいと思いますが、コーディネートには気をつかいますね。
ここまで書いてきましたが、色無地、どうですかね。
正直、結婚式なら華やかな訪問着とかのほうがいいなあと思うのです。
お子さんの入学式や卒業式、七五三、お宮参りも訪問着で行けます。
ただ、お茶をする方は、色無地あると便利ですよね。季節のことをいちいち考えなくてもいいですし。
というわけで、勝手ながら独断と偏見で結論!
「色無地は、お茶をするなら一つ紋入りを持っといて損なし!
お茶をしないなら、訪問着がおすすめ!」
あくまで私の私見です~~~(*‘∀‘)。
京都の出張着付け、菊花房の小松です。
よく、「色無地があれば困らないから、とりあえず最初は色無地買っとけ」みたいなことを言われたと、いろいろな方から聞きます。
もちろん、今は結婚するときに着物をいくつも買っていくとかあまりないですから、主に年配の方から聞くことが多いのですが、実際それってほんとなのかな~と疑問に思うこともあります。
個人的には色無地より柄の入ったものの方がせっかく着物着るんだし、柄on柄して楽しみたい!と思うんですが、どうなんでしょう。
その使い勝手や使えるシーンなども考えて、検証してみたいと思います。
色無地は紋の数が大事
色無地と家紋について書く前に、色無地って何よ?という方に。
色無地というのは着物の種類ですが、柄の入っていない、一色染の着物のことをいいます。(白、黒は除く)
地紋と呼ばれる、染めたものではなく、別の色の糸を使ったものでもない、織によって浮き出した模様が全体に入っているものも多いです。
(↑は母から譲られた地紋入りの色無地です。緑の色無地で、遠州椿の地紋が入っています。白っぽい糸で柄が織られているのかとお思いかもしれませんが、全部同じ緑色の糸で織られています。
織り方によって模様が浮き出るようになっています。)
色無地は家紋がいくつ入っているかによって、その使えるシーンが違ってきます。
家紋の入る位置は一つなら背中、三つなら背中と袖の後ろ側に二つ、五つなら背中と袖二つと胸に二つです。
家紋の入らない色無地もあります。
紋が入っていなければ、お出かけ着。お茶のお稽古、お食事、観劇など、気のはらないお出かけに着ていけます。
紋が一つの場合は・・・
格が上がります。
お茶会や、お友達の結婚式にも着ていけます。
お子さんの入学式や卒業式にも着ていけます。お宮参りや七五三の付き添いなど、家族内の行事だけどフォーマルにした方がいいものにも大丈夫。
紋が三つの場合は・・・
さらに格があがり、親戚の結婚式や初釜などの大事な茶会に着ていけます。
ただ、格が上がった分、気軽には着にくいかもしれません。
紋が五つの場合は・・・
色留袖と同じように、正式な場に着ていけます。
たとえばご自分の主催される式典や、親族の結婚式。
色が紫系や灰色系などでしたら法要などで準喪服として着ることができます。
正直、三つ紋や五つ紋の使う場面て少ないかな~と思います。
親族の結婚式なら留袖や色留袖着るだろうし、訪問着でも最近はOKよって風潮あります。
(もちろん、地域やそのお家柄によりますよ~)
法要で喪服って方も、最近は洋装が多いからあまり見ないですよね。特殊な職業のおうちの方とかならあるでしょうが。
紋を入れるなら、やっぱり一つ紋がおすすめかと思います。
特に、普段はあまり着ないけど、子供の行事に一つ色無地持っておこうかなとお考えの方は、一つ紋!
無紋でも最近はまわりのお母様方も着物に詳しくない人が多いでしょうから、あんまり問題はないかもしれませんが、つっこまれることもあるかと思うので、一つ紋押しです。
どんな色が使えるの?
色無地は一色使いなので、どの色を選ぶかも大事です。
慶事に使う予定なら、明るめのお色を選んでおいた方がいいですね。
結婚式にも着て行こうと思うなら、特に。
訪問着などの柄のある着物と比べると、どうしても色無地はおとなしい印象になってしまします。
華やかに装う方がいいとされる結婚式に着ていくつもりなら、華やかな明るい色を選んでください。
もちろん、ご自身に似合う色を!
黒に近いような暗めの色や、紫、灰色の色の場合は、気を付けないと弔事のような印象を持たれてしまいます。
どうしても紫や灰色がいいわ~という場合は、淡い色でつくって、帯を華やかにするといいと思いますが、コーディネートには気をつかいますね。
色無地、どうでしょう?
ここまで書いてきましたが、色無地、どうですかね。
正直、結婚式なら華やかな訪問着とかのほうがいいなあと思うのです。
お子さんの入学式や卒業式、七五三、お宮参りも訪問着で行けます。
ただ、お茶をする方は、色無地あると便利ですよね。季節のことをいちいち考えなくてもいいですし。
というわけで、勝手ながら独断と偏見で結論!
「色無地は、お茶をするなら一つ紋入りを持っといて損なし!
お茶をしないなら、訪問着がおすすめ!」
あくまで私の私見です~~~(*‘∀‘)。