2018.11.21ブログ
この帯、袋帯?名古屋帯?
「持ってる帯が袋帯なのか、名古屋帯なのか分からないんです・・・」
ということをよくお客様から聞きます。
そうですよね~。私も着物を着始めた頃はどっちがどっちやら・・・。着付けの先生に「次回はなごや帯で練習しま~す」といわれても、自信がないので二つくらい持っていって聞いてみたり。
手先を半幅にして仕立ててあるのがなごや帯というのは聞いたことがあったけど、実際にいろいろな帯を見たり締めたりしてみると、手先を折って仕立てていないものもたくさんあります。
袋帯と名古屋帯はどう違うのか、ちょっとまとめてみました。
袋帯というのは、もともとは袋状に織られた帯のこと。筒のようになっているのです。
ただこれは技術もいるしで、現在は表の帯地に裏地を縫い合わせたものが一般的な袋帯になっています。
↓は白い裏地と合わせて塗ってある銀地の袋帯。
もともとの袋状に織ったのは本袋といって区別していますが、どちらも袋帯に変わりはないです。
昔は帯芯を入れずに仕立てていたようですが、今では芯を入れるのが主流となってます。
長さは約4m20cm(振袖用は変わり結びをするのでもっと長いです)、幅は30cm位になります。
絹糸で唐織や錦織、緞子などいろいろな織り方で帯地はおられますが、礼装で使われることが多いことから、金銀糸を使った華やかなものや、吉祥柄・有職文様や正倉院文様などの格調高い柄が多いです。
留袖、振袖、訪問着、付下げなどにフォーマルなシーンで合わせます。
カジュアルな柄(例えばクリスマス柄とか、ワンちゃん柄とか個性的な柄)や、紬の袋帯は洒落袋帯といって、礼装以外の気軽なパーティやお食事、観劇といったお出掛けに使います。小紋にも合わせることができます。
袋帯を結ぶときは二重太鼓にするのが一般的です。二重太鼓とは、背中の部分のお太鼓が二重になっているものです。
振袖はふくら雀など変わり結びにします。色留袖、訪問着には振袖ほどは派手でない変わり結びにすることもあります。
なごや帯は大正時代に簡単にお太鼓が作れるようにと考えられたもので、背中のお太鼓は一重太鼓になります。
格上なのは袋帯ですが、なごや帯でも織の帯で金銀糸の使われている格調高い柄のものは総柄の小紋や色無地、付け下げなどに合わせて略礼装に用いることもあります。
通常のなごや帯は小紋や付け下げ、紋なしの色無地、紬などの外出着や普段着に合わせます。
なごや帯は手先が半分の幅にあらかじめ折って縫われています。
手先からお太鼓の少し手前まで綴じられているものもあれば、手先10~20cm位だけが綴じられている松葉仕立てという仕立てになっているものもあります。さらには手先が全然綴じられていないものもあるので、結局何で区別したらいいかというと、長さでしょう。
長さはおおよそ3m60cmですので、袋帯との違いが明確です。
ちなみに幅は袋帯と同じく30cmくらいで、手の部分は半幅の15㎝くらいになります。
どっちか分からなかったらとりあえず長さを測ってみることをおすすめします!
次回は八寸なごや帯と九寸なごや帯について書いてみたいと思います。帯を選ぶ際の参考にしてください(^^♪
ということをよくお客様から聞きます。
そうですよね~。私も着物を着始めた頃はどっちがどっちやら・・・。着付けの先生に「次回はなごや帯で練習しま~す」といわれても、自信がないので二つくらい持っていって聞いてみたり。
手先を半幅にして仕立ててあるのがなごや帯というのは聞いたことがあったけど、実際にいろいろな帯を見たり締めたりしてみると、手先を折って仕立てていないものもたくさんあります。
袋帯と名古屋帯はどう違うのか、ちょっとまとめてみました。
袋帯ってどんなの?
袋帯というのは、もともとは袋状に織られた帯のこと。筒のようになっているのです。
ただこれは技術もいるしで、現在は表の帯地に裏地を縫い合わせたものが一般的な袋帯になっています。
↓は白い裏地と合わせて塗ってある銀地の袋帯。
もともとの袋状に織ったのは本袋といって区別していますが、どちらも袋帯に変わりはないです。
昔は帯芯を入れずに仕立てていたようですが、今では芯を入れるのが主流となってます。
長さは約4m20cm(振袖用は変わり結びをするのでもっと長いです)、幅は30cm位になります。
絹糸で唐織や錦織、緞子などいろいろな織り方で帯地はおられますが、礼装で使われることが多いことから、金銀糸を使った華やかなものや、吉祥柄・有職文様や正倉院文様などの格調高い柄が多いです。
留袖、振袖、訪問着、付下げなどにフォーマルなシーンで合わせます。
カジュアルな柄(例えばクリスマス柄とか、ワンちゃん柄とか個性的な柄)や、紬の袋帯は洒落袋帯といって、礼装以外の気軽なパーティやお食事、観劇といったお出掛けに使います。小紋にも合わせることができます。
袋帯を結ぶときは二重太鼓にするのが一般的です。二重太鼓とは、背中の部分のお太鼓が二重になっているものです。
振袖はふくら雀など変わり結びにします。色留袖、訪問着には振袖ほどは派手でない変わり結びにすることもあります。
なごや帯はどんなの?
なごや帯は大正時代に簡単にお太鼓が作れるようにと考えられたもので、背中のお太鼓は一重太鼓になります。
格上なのは袋帯ですが、なごや帯でも織の帯で金銀糸の使われている格調高い柄のものは総柄の小紋や色無地、付け下げなどに合わせて略礼装に用いることもあります。
通常のなごや帯は小紋や付け下げ、紋なしの色無地、紬などの外出着や普段着に合わせます。
なごや帯は手先が半分の幅にあらかじめ折って縫われています。
手先からお太鼓の少し手前まで綴じられているものもあれば、手先10~20cm位だけが綴じられている松葉仕立てという仕立てになっているものもあります。さらには手先が全然綴じられていないものもあるので、結局何で区別したらいいかというと、長さでしょう。
長さはおおよそ3m60cmですので、袋帯との違いが明確です。
ちなみに幅は袋帯と同じく30cmくらいで、手の部分は半幅の15㎝くらいになります。
どっちか分からなかったらとりあえず長さを測ってみることをおすすめします!
次回は八寸なごや帯と九寸なごや帯について書いてみたいと思います。帯を選ぶ際の参考にしてください(^^♪